2018年06月10日
BOOK・OFFで懐かしい漫画があった。「海猿」しかも100円。だいぶ前の漫画だから当然か。
連載当時に読んでいて、日常のなかの非日常的なリアリティーというか、現実に対する主人公の心の葛藤に興味を持ち読んでいた。
その頃私も警察官として働いていた。漫画の中のワンシーンで私も同じ心境があったことを思い出す。
漫画では、不審船を追跡する主人公が巡視船の機関砲を威嚇射撃する場面。
主人公は震えながら
雨です。なのにオレ達は傘をさしていない。
というセリフ
普通、雨が降れば傘をさす、当たり前のことが日常です。
しかし、傘をさす状況ではない。非日常的な心境が感じられます。
機動隊の時に、ライフルを構えた人物が保育園を狙っているとの通報で緊急召集され、拳銃の選手だった私が決死隊を命じられた。
隊長からもしもの場合は射殺してもかまわない。責任は私が取るといわれ、覚悟を決めた。
結局通報は虚報であり、なにごともなかった。しかし、このことは、一生忘れないだろう。
さておき、「海猿」の漫画はフジTVの制作した映画のように、毎回同じパターンで全員救出ではない。
かなり悲惨と言ってよいが、その作者のこだわりが次作品「ブラックジャックによろしく」に通じる。
考えさせる良い作品でした。
で買いました。久しぶりに泣いた!